世界遺産登録の石見銀山
石見銀山は、1526年から1923年の400年間採掘された鉱山遺跡です。16世紀当時は世界の3分の1程度の産銀量を誇り、今日遺跡として残されています。2007年7月にユネスコの世界遺産に登録されました。
江戸時代当時は鉱山に関する労働者等が20万人もいて、日本を支える銀山は盛況でしたが、現在は500人程度の町民の町で、世界遺産登録効果による観光客に対応しています。
石見銀山の遺跡は、島根県の大田市大森町を中心とし、旧温泉津町、旧仁摩町を含めたエリアに跨ります。遺跡の範囲は大きく3つに分けられ、「銀鉱山跡と鉱山町」「街道(石見銀山街道)」「港と港町」からなります。基本的には鉱山跡と鉱山町への観光が中心です。観光で行く場合には交通の便なども考え、温泉津か玉造温泉への宿泊を予定して旅支度を整えるのが無難でしょう。今回は山陰地方でも評価の高い玉造温泉の人気の宿を紹介しておきますのでチェックしてみて下さい。
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石見銀山の観光
世界遺産登録により一躍脚光を浴びた石見銀山は、2007年秋から本格的に観光拠点として注目を浴びています。しかし当時の町並みをそのまま残しているため、銀山の町は狭く車の通行を許しません。そこで、観光協会は銀山の近くに石見銀山駐車場を作り、ココからバスにて町並み地区と鉱山地区に観光客を案内しています。
中国地方、関西圏を中心に毎日観光バスがツアーを組んで到着します。多いときは8000人も観光に来ます。見所としては、龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)等の鉱山の坑道や銀王国の中心である大森町の町並み(代官所跡や寺、熊谷家なる商家)といった所でしょうか?
注目は中村製パン店(なぜか行列のできるパン屋)、銀の店(銀の町らしく銀製品のお土産)といった所です。カフェや食事処もありますが、目ぼしいモノはないです。バスの移動等含めて2時間程度の散策を予定しましょう。
石見銀山へのアクセス
世界遺産となり注目の観光地石見銀山ですが、日も浅い為、アクセスには難点があります。交通の面では、主力の関西圏からのバスは中国自動車道→山陰自動車道(斐川)から国道9号線で出雲市を抜けて太田市へ入りますが、大阪(梅田)から斐川迄4時間30分程度加えて国道で1時間程度と大変ですね。。高速道路の整備が急がれます。
ツアーで目玉となる宿泊地にも難点ありです。温泉津(ゆのつ)温泉、三瓶温泉(さんべ)、有福温泉と温泉地はありますが、大型の観光バスの収容能力と宿としての魅力としては・・・
また近隣観光スポットは仁摩サンドミュージアム、海洋館アクアス(浜田市)と粒が小さく、アクセスと宿の関係に難点がありますね。観光都市松江、出雲大社と組み合わせる?折角石見銀山遺産センター等 観光の拠点として体裁を整えてきたのですから、バックアップする観光名所の充実を果たして欲しいですね。
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